(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です
けんぼう先生
今日は中学2年生の単元の短歌に親しむのテスト対策をやるよ
未来けんぼう
短歌?
けんぼう先生
そうそう、5・7・5・7・7の音数のものだよ
未来けんぼう
なるほど
短歌の基礎基本
まずは短歌についての基本的なことをおさえていこう
これはテストでも必ず問われるのでしっかり理解していこう
ポイント
- 短歌の形式→「5・7・5・7・7」の31音からなる
- 31音より多いもの→「字余り」
- 31音より少ないもの→「字足らず」
- 「5・7・5・7・7」の場所にはそれぞれ名前があるので覚えておこう
5初句、7二句、5三句、7四句、7結句のように呼ばれるので覚えておこう
*特に最後の句は5句ではなく「結句」なので注意 - 句切れ→意味やリズムが切れるところを「句切れ」というよ
*切れる場所で呼ばれ方が違うので確認しておこう
初句できれる場合は初句切れ
2句できれる場合は2句切れ
3句できれる場合は3句切れ
4句できれる場合は4句切れ
最後の句まで切れる場所がない場合は「句切れなし」というよ - 約1300年以上前から受け継がれてきた日本の詩
- よく使われる表現技法
「体言止め」「比喩法」「倒置法」など
これだけ覚えれば完璧!中学国語文法よく出る表現技法まとめ一覧!入試定期テスト対策
では実際に教科書に載っている短歌を見ていこう
短歌に親しむ訳解説テスト対策
ひとつずつ短歌の意味や使われている表現技法を確認していこう
- くれなゐのニ尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
↓現代語訳
訳→真っ赤なバラが二尺伸びた、そのバラのトゲが柔らかく見えた、春雨が降っているのを(見ると)
*「ゐ」→「い」と直そう
*本来は針はとげとげして痛いイメージを持つけど春の雨がしとしと降ることで薔薇の棘も柔らかく見えた
温かい気温の中での生命を表している
「の」を何度も使うことでリズムを持たせている - 夏のかぜ山よりきたり三百の牧の若馬耳ふかれけり
↓現代語訳↓
訳→夏のさわやかな風が山の方から吹いてきて、その牧場には300頭ほどの馬がいて夏の風に吹かれて耳が揺れていた
*距離感をイメージしよう
山→遠い
牧→中
馬の耳→近い(耳の動きがわかるから近い)
命を誉めたたえているイメージ - 死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる
↓現代語訳↓
訳→死が近いお母さんのもとに急いで戻り、添い寝をしていると夜がしんしんとふけていき、カエルの鳴き声がしんしんと天に届くかのようだった
*母の死と向き合う中で故郷の大きな自然が包み込むイメージ
*「しんしん」→「夜がふけていく様子」と「かえるが鳴いている」2つの意味を表している - 鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白
↓現代語訳
訳→鯨の世紀や恐竜の世紀(時代)もどちらももう今は戻ることができない人間の時代(それも一瞬の時間)
初句が7音になっている「字余り」→インパクトや印象を持たせる
2句も「字余り」
*表現技法
「初句」と「二句」は対句法
体言止め→「白」という名詞で終わっている - 蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと
↓現代語訳
訳→うねうねする川にはうねうねする理由があり、人生も急げばいいってことではないよ(人生と曲がっている川の対比)
短歌を味わう
同じように教科書の短歌を味わうの句も理解していこう
- 白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
↓現代語訳
訳→白鳥は悲しくないのかな、空の青色や海の青色にも染まらずに漂っているのは
*雄大な青色に染まらずに小さい白い鳥は不安じゃないのかなというイメージ
*表現技法
句切れ→かなしからずや(句切れ=感動の中心)=2句切れ - 不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心
↓現代語訳↓
訳→盛岡城のお城で寝っ転がっていると心が空に吸い取られていくようだ
*不来方のお城→盛岡城のこと
*表現技法
体言止め→「心」で終わっている
比喩→吸い取られるようだ
句切れ→句切れなし - のぼり坂のペダル踏みつつ子は叫ぶ「まっすぐ?」、そうだ、どんどんのぼれ
↓現代語訳↓
訳→作者のこどもが上り坂をペダルを踏みながら子どもが「まだまっすぐでいい?」と確認すると父は「そうだどんどんのぼれ」と励ました
*上り坂を人生のようにイメージして「進め」と言っているイメージ
*現代の言葉で書かれている=口語 - ぽぽぽと秋の雲浮き子供らはどこか遠くへ遊びに行けり
↓現代語訳
訳→秋の空に雲が穏やかに浮いていて子どもたちがどこか遠くへ遊びに行っているようだ
*表現技法
ぽぽぽ→擬態語(物事の様子を言葉で表現している) - 観覧車回れよ回れ想ひ出は君には1日我には一生
↓現代語訳
訳→観覧車よ回れよ回れ、君には1日にの思い出、私には一生の思い出
*好きな人と観覧車に乗っていて観覧車が止まると降りなきゃ行けないのでもっと回ってというイメージ
*表現技法
句切れ→2句切れ(回れよ回れ)
対句→「君には1日」と「我には一生」
体言止め→「一生」で終わっている - ゼラチンの菓子をすくえば今満ちる雨の匂いに包まれてひとり
訳→ゼラチンのお菓子をすくった時今降っている雨の匂いを感じて一人の自分を感じる
ここまでチェックできたら確認テストで定期テストに備えよう
短歌に親しむテスト対策練習問題
- 「人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける」の作者を答えよう
↓解答解説↓
答え→正岡子規 - この歌は薔薇の針のほかに優しさを印象付けている言葉があるけど、どれか答えよう
↓解答解説↓
答え→春雨→春の温かい雨が優しさをイメージさせる - 二尺は何センチになるか答えよう
↓解答解説↓
答え→約60センチ
*一尺は約30センチ - 「死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる」の歌で「しんしん」が表しているものを答えよう
↓解答解説↓
答え→「夜がふけていく様子」と「かえるが鳴いている」様子 - カエルの鳴き声と対照的に描かれているものを答えよう
↓解答解説↓
答え→死にゆく母
「死にゆく母」は死に向かい静かな様子⇔「カエルの鳴き声」は生命と天国へ聞こえるかのような強さ - 「鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白」の棒線部分に使われている表現技法を答えよう
↓解答解説↓
答え→体言止め
*名詞で終わるものを体言止めというよ - 「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」の歌で「白」に対して対照的に描かれているものを答えよう
↓解答解説↓
答え→「空の青」「海のあを」 - のぼり坂のペダル踏みつつ子は叫ぶ「まっすぐ?」、そうだ、どんどんのぼれ の歌には父親のどんな気持ちが込めらているか答えよう
↓解答解説↓
答え→子どもが頑張って上っていることを応援する気持ちが込められている - 「蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと」この句の句切れを答えよう
↓解答解説↓
答え→3句切れ - 「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には1日我には一生」は何が私には一生なのか答えよう
↓解答解説↓
答え→一緒に観覧車に乗った思い出
*二人の思い出がどんな気持ちの差があるかを考えよう
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