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教育 現役教師

保存版!生徒も教師も成長して心に響く通知表の書き方

生徒も教師も成長して心に響く通知表の書き方

教師の中では文章を書くのが苦手な人もいるはず

けんぼう先生

けんぼう先生は残念なことに文章を書くのが好きだったので苦におもたことはない

ただし=文章を書くのが得意だったかというとそれはまた別の問題

今回は毎学期やってくる通知表の所見欄を書くのに悩んでいる新米教師、ベテラン教師も多いと思うので今回は紹介していく

*この書き方は一般的に推奨されているものではないです

それでもどちらが良いかを考えて文体は変えるけど内容を精査してみよう

どちらの所見がもらって欲しいか感えてみて

Aさんの所見

心の成長がたくさん見られた二学期。合唱練習が始まって「合唱って楽しいな」と思うようになり物事を頑張ることの本当の意味を知りました。

中間発表会でA組の曲を聞いて、「上手だ。初めて他のクラスに負けたくない」と感じ、もっと良い合唱にしたいとクラスのみんなと絆を深めました。

文化祭前々日の毎日ノートに「あと2日で終わってしまうのはとても残念。最後ということをかみしめて、今しかできないことを心から楽しんで、どこのクラスよりも最高の思い出をつくる。」

と書かれていました。

今日まで歩んできた日々があるからそのように思うことができる。仲間を思う気持ち、感謝の気持ち、努力の大切さなど多くのことを学び経験して、たくさん成長することができたようです。

三学期もたくさんの努力と進路実現に向けて頑張っていきましょう。

Bさんの所見

勤勉で何事にもひたむきに頑張る力強さが見られた一学期でした。

三年生最後の部活動では最上級生として悔いのないよう毎日の練習を頑張り、全力を尽くすことができたようです。

穏やかな性格ですが、その心に秘めた思いや気持ちは、強く熱いものを持っており、その姿が体育大会に表れていました。

周囲の人間に感謝する気持ちを忘れずに、二学期は自分の気持ちをしっかりと表現していいきましょう。

未来けんぼう

誰がどう見てもAパターンでBを推す人は少ない

でもなぜか学校の所見欄で多いのはBパターンが多い

けんぼう先生のころもこんな感じで書きなさいと言われることや指導されることが多かったけど無視してAパターンを書いてた

通知表で親と子供が見ているのは評定だけじゃない

*評定とは国語5数学4などの欄

確かに最初に目がいくのはその部分であり、大事な部分もその部分でのは間違い無い

けれど通知表とはその学期でその子が勉強面、生活面でどのように成長したかを記したもので(個人の意見です)

その時に自分が親ならAパターンの所見を見たら、こんな学校生活を過ごしていたんだ、こんな成長があったんだとわかるとともに先生はこんなにもいろんな部分を見てくれていたんだという信頼関係にもなる

Bパターンも悪いものでは無いですが、なぜか機械的に温かみを感じないのでおすすめはしない

子ども(生徒)目線から見た場合

生徒目線から見た場合も当然Aパターン一択です

子どもというのは思っている以上に自己肯定感が重要

近年特に自己肯定感が下がっており褒められる体験などがなく、自分なんかどうせと思う子どもが多いのが現状

けれど学校はその自己肯定感を高めて成長させる場所

直接褒められることが苦手な生徒でもこうやって文章で褒められるととても嬉し鋳物で教師と生徒との心の距離は一気に縮まり後の学級経営につながる

そもそも通知表の所見欄は誰に対して書いているのか

子どもの頑張りや成長を認め、次学期以降のより素晴らしい成長へのメッセージのため

学期に1度の通知表は毎日の連絡とは違い特別なもので子どもの頑張りやその結果からの成長を伝えるもの

その成長を読んだ子どもが自己肯定感が高まり、より成長していくというもの。

そして保護者の目線でも自分の知らなかった子どもの学校の様子を知ることができ、家庭での毎日子どもの教育に生かしたりしていく大事なツール。

自分の子どもの良さを再認識したり、知らなかった良さを知ったりとメリットはたくさんある。

この部分で形式的に書くことをやっていてははっきり言って時間の無駄であり、向き合えてないと思うこと

未来けんぼう

たまには良いこと言う

それではどうやって通知表を書くのか

よく勘違いしているのが文章を書くのが苦手だから所見はかけないという教師がたくさんいるが

大事なのは文章作成能力ではなく、文章を書くまでの準備

所見を書くのに必要な準備

1日常におけるメモシートの準備

・子どもの良さのメモを取ります。生活面でも学習面でもその子が頑張っていることをできる限りメモする
この時に何をして頑張ったのかをできる限り具体的に書く
例 苦手な教科の勉強も積極的に友達や先生に質問したりして挑戦していた

このメモから
学習面では苦手な数学も休み時間や放課後に先生や友人に質問して学習意欲を高めて定期テストでは点数も上がり自信に繋がっています
などの文章がかける

*注意
ここで大事なのはできないことができるようになったことの方が大事
できて当たり前のことは書かないようにすること
例 掃除中はは静かに清掃できましたなど
自分が親ならできて当然とも思うでしょうし、それをもらって保護者も生徒も嬉しいかという側面に立って精査しながらメモをとって行きましょう

2生徒1人に対して時間をかける

所見を書くうえで大事なのは生徒一人ひとりの行動や顔を思い出しながら書くこと

ベテラン教師を見ていて思うのが所見を2〜3日で30〜40人分書く先生

もしかしたら圧倒的に文章能力が高くて書ける先生もいるかもしれないけど、まずほとんどの先生は無理

なのにも関わらずそれらを真似して一気に書いてどこにでも誰にでもありそうな文章の羅列や挙句の果てにはコピペなど

これでは毎学期通知表をもらってもなんの意味もない、ただの紙切れ

今日はこの生徒を書くという子を決めてその子のことを一日通して良い部分悪い部分をしっかり見ていき、学期の初期の頃と比べて成長した部分を見つけて行くこと

意識的に見ていくことで今まで見えなかった部分がきっと見えてくる

ちなみにけんぼう先生は40人学級でいつも1ヶ月前くらいから1人あたり1時間ほどかけて所見を終わらせてた

未来けんぼう

暇人やん

隣の先生はコピペ爆速で1日で終えてましたがリスペクトのかけらもなかった

未来けんぼう

前言撤回

時間をかけることが必ずしも良いとは思わないけれど子どもと親と唯一ゆっくり向き合えるのが通知表

よく授業でもその日のまとめを必ずすることというのが定着しているはず

それなのに学期の最後のまとめをしないことは成長にも進歩にも何にもつながらないのでこの部分はしっかりやって次の学期に繋げてほしい

よく勘違いしているのが文章作成能力がないから書けないではなく、書くための材料を見つけてない

ただこれだけです

この部分を見つけるのが日々の学級経営

歳をとってテクニックに頼るのも良いけどそれは基礎をしっかり持ってから

何のために先生になり、何のために先生をしているのかを考えて自分の為に、生徒の為に、素敵な先生になってほしいです

所見の書き方

所見を書くまでの準備は上記のメモで完了したので次は実際の所見の書き方
何度も言っているように前提で保護者が知っていることは書かないこと、書く必要がないことを理解しておきましょう

  • 書き出し(一言):こういうことに頑張った1学期
  • 具体的な学習エピソード:上記の具体的な内容
    例 文化祭に向けて自分の思いを言葉にしてクラスのみんなに伝えた
  • それに対する担任の思い:思いを伝えることの大切さ
    例 思いを伝えることでクラスが一つになり多くの感動を共有して心の成長につながり、大きく成長しました
  • 生活に関するエピソード:係活動や生活面での話を具体的に
  • それに対する担任の思い
  • 課題につなげられる良い行動:仮に今後ここをこうすると成長できる部分があれば課題として書く
    自分の気持ちを大切に普段から意見を出すことでより成長できる
  • 誤字脱字チェック:ここは意外と重要

この流れを基本に自分なりにアレンジを加えると良い

流れとしては学習面や生活面の順番が変わっても良い

大事なのでは形式ではなく書いている中身

最後に1例を置いておきますので参考にしてみてください

体育大会期間中の実行委員会の後で「学級委員向いていないかも」という言葉を発していました。

けれどAさんが遠足でまだクラスに馴染めない人がたくさんいる中で、

笑顔でみんなを笑顔にして取り組んだ長縄練習や体育大会練習の時のきつい練習も、誰よりも明るく楽しんできたその姿にクラスの皆がついてきました。

リーダーとしての指示が苦手であっても、温かくて優しい人間性に惹かれて多くの仲間がいます。

朝の会で自分の思いを伝えるときに流した涙に「今リーダーの為にも自分が頑張らなければ」と考えた仲間がたくさんいます。

学年団体種目で一位を取ったときに流した涙に、今日までの日々を真剣に頑張ってきた証が詰まっています。絆を深めた一学期。

どんな二学期にしていくか。クラスはもちろん自分の進路についてもメリハリをつけて目標に向かって頑張ってください。

多くの人が支えていることを忘れずに、夏休みを有意義なものにしてください。

例2

誰に対しても分け隔てなく優しい心で接するAさん。

 

二年間担任をしてたくさん成長していく姿が見られました。二年生の時の行事で後悔があって、誰よりも熱く真剣に向き合った三年生での体育大会、合唱コン。

その頑張る姿にクラスの仲間がたくさん感動して心動かされました。Aさんの素敵な所は人の幸せを願い、その為に頑張ろうと努力できること。

そして人の悲しみに対して優しく寄り添い、悲しむ心を持っているところ。

たくさんの仲間が受験前に、応援の手作りメッセージを送ってくれたことが、Aさんの今日まで仲間と過ごした日々の全てを物語っていました。

自分で思っている以上の成長をした二年間です。どこにいてもどんな場所でも、自分らしさを忘れずに、そして感謝の気持ちを忘れずにこれからも笑顔で歩んでいってください。

Aさんの高校生活が光り輝くものになることを願っています。卒業おめでとう。

けんぼう先生

所見は相手のこと、保護者、生徒、自学期以降のクラスのことを考えて丁寧にを心がけることが大事!

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