(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です
けんぼう先生
今日は中学生の万葉集・古今和歌集・新古今和歌集について学習していくよ
未来けんぼう
和歌がメイン?
けんぼう先生
そうそう日本の歌集について学んでいこう
未来けんぼう
頑張ります
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の特徴
まずはそれぞれの作者や成立年代などを見ていこう
ここはテストで絶対に出る暗記の部分なので面倒にならずに
しっかり覚えて得点にしていこう
ポイント
- 万葉集
日本に現存する最古の歌集
成立年代→奈良時代
編成者→大伴家持
歌風→素朴で力強い - 古今和歌集
最初の勅撰和歌集
成立年代→平安時代
編成者→醍醐天皇の命で紀貫之らによって作られる
歌風→繊細で優美 - 新古今和歌集
8番目の勅撰和歌集
成立年代→鎌倉時代
編成者→後鳥羽上皇の命で藤原定家らによって作られれる
仮名序
歌風→自然の美しさや繊細な感情
*勅撰和歌集とは天皇の命令で作られた歌を集めた本
和歌に出てくる主な表現技法もここで確認しておこう
和歌の表現技法
- 枕詞→ほとんどの言葉は5音から成り五七調のリズムを整える働き
特に現代語訳をすることはないけど後ろにくる特定の言葉を修飾する意味合いを持つものを「枕詞」というよ
例→あしひきの「山」
→たらちねの「母」みたいな言葉がくる - 序詞→ある言葉を導くために使われて現代語訳も行う
- 掛詞→同じ言葉に二つの意味を持たせる表現方法
- 係り結び→文中に係の助詞があると結びが変わるもの
係り結びはこちらで詳しく説明しているので参考に
これだけ覚えれば完璧!中学国語古文係り結びの法則!入試定期テスト対策 - 句切れ→和歌の途中で「。」をつけることができるところが句切れ
表で覚えてどれが出ても答えられるようにしておこう
成立時代 | 特徴 | 主な撰者 | |
万葉集 | 奈良時代 | 万葉仮名 素朴で力強い | 大伴家持 |
古今和歌集 | 平安時代 | 技巧で繊細 醍醐天皇の命 | 紀貫之 |
新古今和歌集 | 鎌倉時代 | 自然美で繊細な感情 後鳥羽上皇の命 | 藤原定家 |
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集テスト対策問題
今のものを覚えたら実際にテスト対策で問題を解いてみよう
- 万葉集の成立時代を答えよう
↓解答解説↓
答え→奈良時代 - 万葉集をまとめた人を答えよう
↓解答解説↓
答え→大伴家持 - 古今和歌集の成立時代を答えよう
↓解答解説↓
答え→平安時代 - 古今和歌集をまとめた人を答えよう
↓解答解説↓
答え→紀貫之 - 勅撰和歌集とは何のことか答えよう
↓解答解説↓
答え→述語(文の最後) - 古今和歌集は誰の命で作られた何番目の勅撰和歌集か答えよう
↓解答解説↓
答え→ 醍醐天皇の命で作られた勅撰和歌集
*最初や最後はよく問われるので意識しておこう - 新古今和歌集の成立時代を答えよう
↓解答解説↓
答え→鎌倉時代 - 新古今和歌集は誰の命で作られた歌集で何番目の歌集か答えよう
↓解答解説↓
答え→後鳥羽上皇の命で8番目の勅撰和歌集 - 新古今和歌集は誰の命で作られた歌集で何番目の歌集か答えよう
↓解答解説↓
答え→修飾語 - ひらがなができたのはいつか答えよう
↓解答解説↓
答え→平安時代
*古今和歌集の時にはひらがなが使われていたこともチェック
万葉集和歌の意味・解説・訳
ここから万葉集に収録されている歌の解説と意味を確認していくよ
- 春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天の香具山
↓現代語訳↓
訳→春が過ぎて夏が来たようだ、香具山に干してある白い衣を見るとそれを実感する
*桜を見たら春だなぁと思うのと同じで当時は香具山に白い衣を見てると春が過ぎたと感じるというイメージ
*表現技法
枕詞→「白たへ」のが「衣」を修飾
体言止め→文の終わりが「香具山」という名詞で終わっている
作者→持統天皇
句切れ→2句切れ、4句切れ - 田子の浦ゆうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける
↓現代語訳↓
答え→主語(〜は、〜が)
田子の浦の海岸を歩いているとその先を見てみると、富士の高嶺に真っ白な雪が降り積もっている
*表現技法
係り結びの法則→「そ」〜「ける」
作者→山部赤人
句切れ→句切れなし
係り結びはたくさん出てくるのでここからチェック
これだけ覚えれば完璧!中学国語古文係り結びの法則!入試定期テスト対策 - 父母が頭かき撫で幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる
↓現代語訳↓
訳→父と母が頭を撫でて無事でいなさいと言った言葉が忘れられない
*防人に行く若い息子に両親が送った無事をいのるイメージ
*表現技法
係り結びの法則→「せ」〜「つる」
作者→持統天皇
句切れ→句切れなし - 東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ
↓現代語訳↓
訳→東の野原に陽炎の立つのが見えて振り返ってみたら月は傾いていた
*炎とはあけぼのの光のこと
*表現技法
作者→柿本人麻呂
句切れ→句切れなし - 君待つと我が恋ひ居れば我が屋戸のすだれ動かし秋の風吹く
↓現代語訳↓
訳→あの人を思って待っていると、家のすだれが動いて秋風が吹いていた
*風ですだれが動いたことに好いている人がきたのかと心が動く恋しい人の訪れをイメージ
*表現技法
作者→額田王
句切れ→句切れなし - 多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだ愛しき
↓現代語訳↓
訳→多摩川にさらしている手作りの布ではないが、どうしてこんなにもあの子は可愛らしいのか
*「さらに」や「さらさら」という言葉でリズムを意識している
*表現技法
係り結びの法則→「そ」〜「愛しき」
作者→東歌
句切れ→句切れなし
序詞→「多摩川に晒す手作り」が「さらさら」にという言葉を導いてる
愛しき=いとしいという意味 - 憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむそ
↓現代語訳↓
訳→私はそろそろ退出しましょう、家にいる子供や妻も待っているでしょうから
*宴会にいて退出する時に家族への愛情を詠んだ歌
子どもの母=憶良の妻に当たることを理解しておこう
*表現技法
係り結びの法則→「そ」〜「愛しき」
作者→山上憶良
句切れ→2句切れ・3句切れ
係り結びはこちらから復習
万葉集和歌定期テスト練習問題
テストに向けて実際に問題を解いてみよう
- 「春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天の香具山」の作者を感じで答えよう
↓解答解説↓
答え→持統天皇 - 「春過ぎて夏来るらし」を現代語訳しよう
↓解答解説↓
答え→春が過ぎて夏が来たらしい
主語になる「が」などの助詞を補おう - この歌に使われている表現技法を答えよう
↓解答解説↓
答え→体言止め(香具山という名詞で終わっている) - この歌で使われている枕詞を答えよう。
↓解答解説↓
答え→「白たへの」(衣を修飾してる) - 「東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ」の作者を答えよう
↓解答解説↓
答え→柿本人麻呂 - 「炎」の読み方を答えよう
↓解答解説↓
答え→かぎろい - このうたは1日のいつ頃を歌っているか答えよう
↓解答解説↓
答え→夜明けごろ
東ののに炎の立つ=夜明けの太陽を指している - 君待つと我が恋ひ居れば我が屋戸のすだれ動かし秋の風吹くの作者を答えよう
↓解答解説↓
答え→額田王 - 恋ひ居ればを現代語訳しよう
↓解答解説↓
答え→恋しく思っていると - 「多摩川にさらす」はという言葉は「さらさらに」という言葉を導くために疲れている、そういう言葉を何というか答えよう
↓解答解説↓
答え→序詞
*序詞によって「さらにさらに」という言葉に印象を持たせている - 問11 「何そ」を現代語訳しよう
↓解答解説↓
答え→なんで - 「憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむ」その作者を答えよう
↓解答解説↓
答え→山上憶良 - 「今は罷らむ」とあるがなぜか答えよう
↓解答解説↓
答え→子どもが泣いているだろうし、その母親(妻)も待っているだろうから - 「我を待つ」の「我」とは誰のことか答えよう
↓解答解説↓
答え→憶良 - その母とは誰のことか答えよう
↓解答解説↓
答え→憶良の妻
*憶良のお母さんではくこどものお母さんなので妻という点に注意 - 父母が頭かき撫で幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつるの「忘れかねつる」はどんな言葉が「忘すれかねつる」か答えよう
↓解答解説↓
答え→「幸くあれ」
*無事でいなさいと言った言葉を忘れない
古今和歌集・新古今和歌集はこちらで確認をしてテスト対策しよう
古今和歌集はこちらから復習