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中3国語

これだけ覚えれば完璧!中学国語世界はうつくしいと定期テスト対策問題

(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です

けんぼう先生

今日は中学3年の最初に出てくる詩ついて学習していくよ

未来けんぼう

最初は気合い入る

けんぼう先生

内申点にもつながるので頑張ろう

未来けんぼう

頑張ります

中学国語世界はうつくしいと本文解説

本文の解説と表現技法などをチェックしていくよ

本文と訳

うつくしいものの話をしよう。

いつからだろう。ふと気がつくと、うつくしいということばを、ためらわず口にすることを、誰もしなくなった。

そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。

うつくしいものをうつくしいと言おう。
↓解説↓

ポイント

この表現はのちにも使われている表現
=反復法という表現技法だね
テストに出やすいのでチェック

風の匂いはうつくしいと。渓谷の石を伝わってゆく流れはうつくしいと。
↓解説↓

ポイント

「うつくしいと。」でこの後もずっと終わっている形が続く
=これは「うつくしいと。」との後に言葉が隠れているよ
1行前の文は「うつくしいものをうつくしいと言おう」だよね
ここからわかるのは「うつくしい」の後には「言おう」という言葉が隠れているのでチェック!
=省略法という表現技法だよ
テストに出やすいのでチェック

午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。

遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。

きらめく川辺の光はうつくしいと。

おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。

行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと

花々(はなはな)があって、奥行きのある路地はうつくしいと。

雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。

太い枝を空いっぱいにひろげる

晩秋(ばんしゅう)の古寺(こじ)の、大銀杏(おおいちょう)はうつくしいと。

冬がくるまえの、曇り日の、

南天(なんてん)の、小さな朱(あか)い実はうつくしいと。

コムラサキの、実のむらさきはうつくしいと。

過ぎてゆく季節はうつくしいと。

さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。

一体、ニュースとよばれる日々の破片が、わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。

あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ
↓解説↓

ポイント

1行前の「ニュースとよばれる日々の破片」はマイナス表現
対してこの行の「あざやかな毎日」はプラス表現となっている
=この部分が対比になっていることを理解しておこう
毎日流れているニュースや芸能人のニュースなどが私たちの生きている証ではない
私たちが生きている証や価値のあるものもっと身近にある当たり前のものやこと
だからこそうつくしいと思ったらうつくしいと言おうという強いメッセージだね

うつくしいものをうつくしいと言おう。
↓解説↓

ポイント

これよりも前に一度出ている反復法だよ
この文がタイトルも含めて3回出てくるということはこの詩で最も言いたいこと、言いたい文だよ
テストに出やすいのでチェック

幼い猫とあそぶー刻(いっこく)はうつくしいと。

シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。

何ひとつ永遠なんてなく、いつか

すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと

まとめ

うつくしいものをうつくしいということはみんなの人生の価値を高めることになる
大事なものがなんなのかということをもう一度考えよう、大切にしようというメッセージが強く込められているんだね

詩の形式

詩の形式もテストでは問われることが多いので覚えておこう

ポイント

  • 詩の形式は大きく分けて4つ
    →口語自由詩
    →口語定型詩
    →文語自由詩
    →文語定型詩
  • 口語
    →口語とは古文などを口語訳というよね
    =現代の言葉に直すことを口語訳というので口語自由詩の口語は「今の言葉」と覚えておこう
  • 文語
    →口語の逆が文語なので「昔の言葉」と覚えておこう
  • 自由詩
    →特に決まりがなく自由にフリーに書いた詩のことだよ
  • 定型詩
    →5.7.5などのリズムを取るように決まりがあるもの

まとめ

口語自由詩→今の言葉で書かれていて音に決まりがない詩
口語定型詩→今の言葉で書かれていて音に決まりがある詩
文語自由詩→昔の言葉で書かれていて音に決まりがない詩
文語定型詩→昔の言葉で書かれていて音に決まりがある詩

ここまで文法を理解できたら実際に問題を解いていこう

世界はうつくしいと定期テスト対策練習問題1

  • 詩の形式を、漢字で答えなさい。
    ↓解答解説↓
    答え→口語自由詩
  • 「わたしたちの会話は貧しくなった。」とあるが、ここでの「貧しい」という言葉の意味を次から一つ選びなさい。
    ア うわべだけで価値がない。
    イ 考えが浅はかで足りない。
    ウ 回数や頻度が多くない。
    エ 金銭的な価値がない。
    ↓解答解説↓
    答え→ア
  • 2のようになった原因がわかるひとつづきの3行の最初の7文字を答えなさい
    ↓解答解説↓
    答え→いつからだろう
  • 詩に使われている「繰り返し」の表現技法を漢字で答えなさい。
    ↓解答解説↓
    答え→反復法
  • 「〇〇はうつくしいと。」のあとには、どんな言葉が入ると考えられるか。詩の中から書き抜いて答えなさい。
    ↓解答解説↓
    答え→言おう
  • 4の表現技法を、漢字で答えなさい。
    ↓解答解説↓
    答え→省略法
  • 「一体、ニュースとよばれる日々の破片が、わたしたちの歴史と言うようなものだろうか」とあるが、このあとに入ると考えられる言葉を、次から一つ選んで記号で答えなさい。
    ア それは、わからない。
    イ そう、その通りだ。
    ウ そうと言える時もある。
    エ いや、そうではない。
    ↓解答解説↓
    答え→エ
    言えないことを強調したいということを理解しておこう
  • この詩には2行同じ内容が繰り返され、作者の強い呼びかけが感じられる行がある。その行を書き抜きなさい
    ↓解答解説↓
    答え→うつくしいものをうつくしいと言おう
    ここが主題となっている部分だね!
  • 「ニュースとよばれる日々の破片」とありますが、これと対比されているものを詩の中から抜き出しなさい
    ↓解答解説↓
    答え→あざやかな毎日
  • 「うつくしいもの」とはどのようなもののことか。最も適切なものを、次から一つ選びなさい。
    ア かつてはあざやかだったのに、今は塵になってしまったもの。
    イ 誰もがうつくしいと思う、色彩豊かで均整のとれた形のもの。
    ウ 永遠に残っていく、鮮やかな景観や印象的な動植物や人物。
    エ 毎日の、そのとき限りのなにげない出来事や物事の一つ
    ↓解答解説↓
    答え→エ
  • 作者はこの詩でどのようにすることを呼びかけているか答えよう
    ↓解答解説↓
    答え→うつくしいものをうつくしいということ
  • 作者の名前を漢字で答えよう
    ↓解答解説↓
    答え→長田弘

世界はうつくしいとまとめ

記事のまとめ

  • 使われている表現技法を答えられるようにしておく
  • 作者の名前を漢字でかけるようにしておく
  • この詩で一番大事な部分や筆者の主張の部分を答えられるようにしておこう
  • 詩の形式を答えられるようにしておこう
  • テストでよく出る範囲なのでおぼえておこう

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