(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です
今日は中学生の古文の係り結びについて学習していくよ
係り結び?
難しそうに見えて簡単だからやってみよう
頑張ります
係り結びの法則の変化
係の助詞 | 文末 | 意味 |
「ぞ」「なむ」 | 連体形 | 強意 |
「や」「か」 | 連体形 | 疑問・反語 |
「こそ」 | 已然形(いぜん形) | 強意 |
ポイント
文章は普通終止形で終わるのが基本だけど
係り結びの法則を使うことで
文の終わりが終止形ではなくて連体形もしくは已然形(いぜんけい)で終わるというルールがある
大事な部分を今から説明するから2つに分けて見ていこう
ポイント
- 文中に「ぞ」「なむ」「や」「か」→連体形
- 文中に「こそ」→已然形
まずはこの変化を覚えよう
中学校の時点では已然形を詳しく習わないのでこう考えるといいよ
例文
今日は雨ぞ降り( )
( )に入る言葉を選ぼう
1.けら 2.けり 3.ける 4.けれ 5.けろ
こういう時は普通は終止形の「けり」が入るけれど
文中に「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」の何かの言葉がきたら
文末(終わり)が変化する(終止形じゃなくなる)というのが係り結びの法則のルール
ここでさっきのおさらい
ポイント
- 「ぞ」「なむ」「や」「か」→連体形→連体形は「ウ」の音
- 「こそ」→已然形→已然形は「エ」の音
今回は文中に「ぞ」があるので選ぶのは連体形
連体形=「ウ」の音のものなので
答えは「ける」になるということ
これが1つ目の係り結び
もう一つは訳の仕方が変わってくるのでこれも次で見ていこう
係り結びの法則の訳し方
さっきまでは文の終わりの変化について見て行ったけど次は
文の訳し方が特殊になるので見ていくよ
ポイント
- 「ぞ」「なむ」「こそ」→強意(特別な訳をする必要はない)
- 「や」「か」→「疑問」「反語」の2つ(文脈で判断しないといけないのでよく出る)
では早速見ていこう
文中に「ぞ」「なむ」「こそ」がきている場合は特に気にしないでいいよ
例文
雪やふりける
ここでは文中に「や」があるので「疑問」か「反語」のどちらかになる
よって考えられる訳はこの2つ
ポイント
- 「疑問」→雪が降ったのだろうか?
- 「反語」雪が降ったのだろうか、いや降ってない
*反語とは「〜だろうか、いや〜でない」=否定の意味を持つ
降ってないことを強くいうことができるよ
訳をするときは「〜だろうか、いや〜ではない」と必ずこの形で訳そう
じゃあ最後に練習問題を解いてマスターしよう
係り結びの法則練習問題
次の文末を正しいものにしよう
*変えなくて良い場合はそのままにしておこう
- 雨降りけり
↓解答解説↓
答え→変化させない - 雨ぞふりけり
↓解答解説↓
答え→文中に「ぞ」があるので連体形「ウ」の音「ける」 - 雨こそ降りたり
↓解答解説↓
答え→文中に「こそ」があるので已然形「エ」の音「たれ - 水の泡にぞ似たりける
↓解答解説↓
答え→文中に「ぞ」があるので連体形「ウ」の音元々「ウ」の音なのでそのまま - 正しくこそありけり
↓解答解説↓
答え→文中に「こそ」があるので已然形「エ」の音「けれ」 - いふとなむ見たりける
↓解答解説↓
答え→文中に「なむ」があるので連体形「ウ」の音元々「ウ」の音なのでそのまま
ここまできたら係り結びは完璧だから安心しよう
古文は単語や歴史的仮名遣いも覚えることで簡単に点数上がるので
しっかり復習しておこう