(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です
けんぼう先生
今日は中学生の単元の俳句の可能性のテスト対策をやるよ
未来けんぼう
俳句?
けんぼう先生
そうそう、基礎知識からしっかり学んでいこう
未来けんぼう
頑張ります
俳句の基礎基本
まずは俳句についての基礎基本を押さえよう
これはテストでも必ず問われるのでしっかり理解していこう
ポイント
- 俳句の形式→俳句は「5・7・5」という定型で表現して季節を表す言葉「季語」を入れるというのが基本的な決まり
全部で17音
有季定型→俳句の基本の「5・7・5」で季語を入れている俳句のこと
無季俳句→季語を入れてない俳句
自由律俳句→音数に決まりがなく(5・7・5の形を取らない)自由に書いた俳句 - 切れ字→句の切れ目に使う言葉で5・7・5の短い音数の中で言い表せないことを補うために使う言葉
作者の感動の中心になる部分
「ぞ」「や」「かな」「けり」などが切れ字になりやすい - 散文→音数や定型に決まりがない=通常の文章のこと
韻文→音数や定形の形をとるもの - 歳時記→俳句の季節の言葉を表したものを集めた本、季語を調べるときなどはこの歳時記に載っている分類に従う
この辺の語句はテストでよく問われるのでしっかり覚えよう
俳句の可能性訳解説テスト対策
ではここからは教科書の歌の訳や解説をしていくよ
- どの子にも涼しく風の吹く日かな
↓現代語訳↓
訳→どの子どもにも涼しい風が吹いているなぁ
*「子どもが複数人いること」「季節が夏であること」しか分かってない
*表現技法
季語→涼しく
季節→夏
切れ字→かな - いくたびも雪の深さを尋ねけり
↓現代語訳↓
訳→何度も何度も雪がどれくらい積もっているのかたずねた
いくたび→何度も
何故何度も何度も雪の深さをたずねたのか→作者の正岡子規は自分で見ることができない
その理由は正岡子規が病気だから
*表現技法
季語→雪
季節→冬
切れ字→けり - 跳び箱の突きて一瞬冬が来る
↓現代語訳↓
訳→跳び箱をついたその一瞬に冬のおずれを感じた
*跳び箱をついた瞬間に体育館の澄んだ空気が澄んでいて音が響き渡っていたイメージ
*表現技法
季語→冬
季節→冬 - たんぽぽのぽぽと綿毛の立ちにけり
↓現代語訳↓
訳→たんぽぽの綿毛がぽぽとした様子で立っている
「ぽぽ」→作者が「ぽぽ」とした様子と勝手に擬態語として表現したイメージ
*表現技法
季語→たんぽぽ
季節→春
切れ字→けり
擬態語→ぽぽ
擬態語は音でない物事の様子を表現したもの
擬音語は音を表したもの - 分け入っても分け入っても青い山
↓現代語訳↓
訳→どれだけかき分けてもまだまだ青い山が続いている
5・7・5の定型ではないので自由律俳句かつ季語も無い
*表現技法
反復法→分け入っても分け入っても
*繰り返し使うものは反復法
体言止め→青い山
「山」は名詞 - 萬力の中や吾子の歯生え初むる
↓現代語訳↓
訳→万緑の中私の赤ちゃんの歯が元気に生えて来ている
夏は色々な生命力が輝きだす季節→歯が生えるという生命力をイメージ
「萬力」という緑と「歯」という白さの対比
*表現技法
季語→萬力
季節→夏
切れ字→や - 飛び込みのもう真っ白な泡の中
↓現代語訳↓
訳→飛び込み前のドキドキした木本がもう真っ白な泡の中
一瞬の飛び込みをイメージ
*表現技法
季語→飛び込み
季節→夏
体言止め→中 - 赤い椿白い椿と落ちにけり
↓現代語訳↓
訳→赤い椿と白い刃牙が一緒に落ちていた
「赤い椿」と「白い椿」で対比を表している
「5・7・5」ではなく「6・7・5」になっているので「字余り」
*表現技法
季語→椿
季節→春
切れ字→けり - くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
↓現代語訳↓
訳→くろがねの秋になる風鈴が鳴った
本来は夏の風物の風鈴が季節遅れでなって秋の訪れを感じさせているイメージ
*表現技法
季語→秋
季節→秋
切れ字→けり - 金剛の露一粒や石の上
↓現代語訳↓
訳→この露は(まるで輝いている金剛のように)石の上で光り輝いている
*表現技法
季語→露
季節→秋
切れ字→や
隠喩法→「まるで〜のようだ」を使わずに表現する - 冬菊のまとふはおのがひかりのみ
↓現代語訳↓
訳→冬菊がまとっているのは自分の光のみ(のようだ
*表現技法
季語→冬菊
季節→冬
擬人法→まとふ(纏うのは本来人間、人間でないものを人に例える)
隠喩法→おのがひかりのみ(〜ようだ)を使わない表現 - 流れ行く大根の葉の早さかな
↓現代語訳↓
訳→冬の小川を流れていく大根の葉っぱの速さ
*表現技法
季語→大根
季節→冬
切れ字→かな - 咳をしても一人
↓現代語訳↓
訳→部屋の中で咳をせしても一人
作者の孤独感や寂しさをイメージ
*表現技法
自由律俳句(5・7・5)の形を取らない
体言止め→一人 - バスを待ち大路の春をうたがはず
↓現代語訳↓
バスを待っている大通りで春がきたのを疑わない=確信
バスを待っている間の木々や暖かい風などを感じて春を確信したイメージ
*表現技法
季語→春
季節→春
大体のイメージはできたかな
俳句は作者の言いたいことに加えて自分で色々とイメージを膨らますことができる
ユーモアあふれるものになってるよ
俳句の可能性テスト対策練習問題
- 「どの子にも涼しく風の吹く日かな」の季語と季節を答えよう
↓解答解説↓
答え→「涼しく」「夏」 - 「どの子にも」からわかることを答えよう
↓解答解説↓↓
答え→子どもが複数人いること - 「いくたびも雪の深さを尋ねけり」の作者の感動の中心はどこか答えよう
↓解答解説↓
答え→「尋ねけり」
作者の感動の中心は切れ字に現れる!切れ字は「ぞ」「や」「かな」「けり」 - 何度も何度も雪の深さを尋ねている理由を答えよう
↓解答解説↓
答え→作者が重い病気で寝たきりで自分で外の様子を見ることができないから - 「バスを待ち大路の春をうたがはず」は何を疑わなかったのか答えよう
↓解答解説↓
答え→バスを待っている間に春の訪れが来たことを疑わなかった(確信した) - 「萬力の中や吾子の歯生え初むる」の季語と季節を答えよう
↓解答解説↓
答え→「萬力」「夏」 - この句では何と何を対比させているか答えよう
↓解答解説↓
答え→萬力の緑と歯の白 - 「分け入っても分け入っても青い山」のように音数に決まりがなく季語もない俳句のことをそれぞれなんというか答えよう
↓解答解説↓
答え→「自由律俳句」「無季俳句」 - この句に使われている表現技法を答えよう
↓解答解説↓
答え→「体言止め」「反復法」 - 「咳をしても一人」の句から作者のどのような気持ちがわかるか答えよう
↓解答解説↓
答え→咳をしても周りに人はいなくて一人で辛く寂しい気持ち
和歌はこちらから復習