こんにちはけんぼう先生
(Twitter@YaUsGfcqxuo2ffx)です
今日は前回やった品詞の中級編
中級編?
主に品詞の見分け方をメインにやっていくからついてきてね
イエスボス
品詞の見分け方
↓品詞には何があったか忘れた人は前回の記事から確認しておこう↓
これだけ覚えれば完璧!中学国語文法単語の分類品詞初級編!入試定期テスト対策
自立語と付属語に分ける
品詞を見分けるにはまず自立語か付属語かに分けて考えていくよ
ポイント
- 自立語とは・・・文法的に単独で用いることができる単語で、他の語と独立して文法上の役割を持つことができる。
- 付属語とは・・文法的に自立語に後続して用いられ、自立語の文法的な役割を支える役割を持つ単語。
というのが国語的な意味だけどややこしいのでめっちゃん簡単にまとめると下の通り
これならわかりやすくなったのでこういう認識だけしておけばOK
ではちょっと例を見ていこう
美しい花が咲いた
この文を自立語と付属語に分けていこう
例文
- 自立語・・・美しい、花、咲い
- 付属語・・が、た
*「咲いた」は元の形を考えてあげると良い
「咲く」+「た」=「咲く」は意味がわかるので自立語、「た」はそれだけでは意味が通じないので付属語
そして付属語は助詞と助動詞のみ
最後にまとめるからここでは
付属語には助詞と助動詞があると覚えておけばOK
活用があるかないかに分ける
活用とは変化のこと
つまり活用するとは変化することができるかどうかを言うよ
自立語の中で活用がある(変化することができる)ものは用言
用言とは動詞・形容詞・形容動詞=それだけで述語や修飾語になることができるもの
この3つは中学3年間ずっと出てくるので用言=動詞・形容詞・形容動詞としっかり言えるように
そして残りは自立語の中で活用がないもの
名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞
難しいけどここまでついて来れてる?
まとめると
ちなみに名詞は体言と言うよ
活用があるかどうかの見分け方
もしも活用(変化)があるかどうか迷った場合はこの方法を使うと楽だから覚えておこう
ポイント
- 活用がある自立語を探すときは「〜ない」をつけて調べる
(例)車が横断歩道を渡る
自立語は「車」「横断歩道」「渡る」
この自立語に「〜ない」をつけてみる
「車ない」「横断歩道ない」の2語は意味がわからないけども
「渡らない」という言葉は意味がわかる
これは「渡る」という言葉に「ない」という言葉がつき
「渡るない」の「る」が「渡らない」の「ら」に変化活用したもの
各品詞の見分け方
ではここからは各品詞の見分け方を見ていくよ
動詞の見分け方活用がある自立語=用言
動詞は、行為や状態を表す単語。
動詞は、文の中で述語として使われ、行為や行動を表現するを持つよ。
例 「食べる」「走る」「考える」などが動詞。
基本形(終止形)が「ウ」段の音になるもの
動詞の活用形や活用の種類はこちらでより詳しく書いてるのでチェック
活用がある自立語=用言(動詞、形容詞、形容動詞)の見分け方
形容詞 - 物事や人物の性質、状態を表す単語
例:「大きい」「赤い」「美しい」「楽しい」などが形容詞
基本形(終止形)が「い」になるもの
形容詞の活用形はこちらでより詳しく書いてるのでチェック
活用がある自立語=用言(動詞、形容詞、形容動詞)の見分け方
形容動詞 - 物事や人物の性質、状態を表す単語
例:「素敵だ」「綺麗だ」「変だ」などが形容動詞
基本形(終止形)が「だ」になるもので考え方は形容詞と同じ
形容動詞の活用形はこちらでより詳しく書いてるのでチェック
↓中学2年生で習う動詞の活用に関する記事はこちら↓
これだけ覚えれば完璧!中学国語文法動詞の活用形マスターテスト入試対策
活用のない自立語の見分け方
活用のない自立語のの見分け方を詳しく見ていくよ
名詞
自立語で活用がない
名詞は、「〜は」「〜が」をつけることで主語になることができる
名詞は、物や人の名前、事柄を表す単語
例 「電話」「机」「椅子」「空」「日本」などが名詞。
下の例題で確認してみよう
次の文の名詞を答えよう
- 姉が買った本を読む(姉、本)
- 友達と北海道へ行く(友達、北海道)
- 空に雲が5個ある(空、雲、5個)
- 僕は大分県にいる(僕、大分県)
名詞は今からいう5種類に分けられるから余裕がある人は覚えておこう
名詞の種類
- 普通名詞
一般的なものや事柄の名前を表す名詞
例 空、球、山、川、机、運動、安全など - 固有名詞
特定の人の名前や国の名前などにつけられた名詞
例 大分、アメリカ、太宰治、令和など - 数詞
物の数や順序を表す名詞
例 一個、2時、5月、6本など - 形式名詞
実質的な意味を持たないで上に連体修飾語をけて形上名詞になるもの
「こと」「とき」「もの」「ほう」「ところ」「ため」など
*上記のようなものが形式名詞ってなるというのを覚えるのがいちばん - 代名詞
本来の名前の代わりにそのものを指し示すもの
例 私、僕、これ、それ、あれ、ここ、そっちなど
感動詞
感動詞-自立語で活用がない
独立語になる単語
ポイント
- 感動
例 あら、ああ、おや - 応答
例 うん、いいえ、はい - 呼びかけ
例 おーい、もしもし
*教科書によって分かれ方が違うので自分の習っているものに合わせよう
接続詞
接続詞 - 文と文を繋ぐ役割を持つ単語
あまり憶えるほどのことではないけど知っておくと便利なので余裕がある人は覚えよう
ポイント
- 順接(前の文章を順当に接続する)
例 だから、それで、そこで、よって、こうして - 逆接(前の文と内容が逆になる)
例 しかし、だが、ところが、だけど
順接と逆接は選択肢の問題でもよく出るので最低限覚えよう - 並列・累加(同じような事柄を付け加えたりするもの)
(2つのものを並べたり、付け加えたりすると漢字から覚えよう
例 また、しかも、それに、さらに - 対比・選択(前後を比べたり、一方を選んだりするもの)
例 または、それとも、あるいは - 説明・補足(前の内容を細くしたりするもの)
例 つまり、なぜなら、すなわち - 転換(話題を変えるもの)
例 さて、ところで、では
連体詞
- 自立語で活用がない
- 連体詞は100%必ず体言を修飾する役割を持つもの(連体修飾語)
例「その」「この」あの」「大きな」「大した」「いわゆる」 - 連体詞は大きく下のように分かれる
連体詞の例
- 〜た型・・・「たいした」「たった」「とんだ」「馬鹿げた」
- 〜る型・・・「あらゆる」「ある」「いわゆる」「いかなる」
- 〜の型・・・「この」「どの」「その」「ほんの」
- 〜な型・・・「小さな」「おかしな」「いろんな」
下の例題で確認してみよう
次の文のー線の連体詞が修飾している文節を答えよう
- 元気な声で答えよう
↓解答解説↓
答え→答え→声で - 今日、いろんなことがあった
↓解答解説↓
答え→ことが
「こと」は形式名詞なので体言 - 図書館で借りたこの本は面白い
↓解答解説↓
答え→本は - 彼はあらゆる可能性を秘めている
↓解答解説↓
答え→可能性を - その素敵な写真を見たい
↓解答解説↓
答え→写真を
修飾先は文節に分けて下から入れてみよう
紛らわしい連体詞の見分け方
ここからは紛らわしい連体詞について見ていくよ
下の例題で確認してみよう
次の文から連体詞を探して答えよう
*連体詞がない場合はなしと答えよう
- あの人はかっこいい
↓解答解説↓
答え→あの - ある本は面白いらしい
↓解答解説↓
答え→ある - いろんなものを触ってみた
↓解答解説↓
答え→いろんな - 部屋の隅にある机
↓解答解説↓
答え→なし
ここでのあるは動詞 - それは誰の荷物だ
↓解答解説↓
答え→なし
「それは」は名詞 - 大きい部屋が良い
↓解答解説↓
答え→なし
大きいは形容詞 - いろんな人がいる
↓解答解説↓
答え→いろんな - いろいろな人がいる
↓解答解説↓
答え→主語(〜は〜が) - 私が学校まで案内する
↓解答解説↓
答え→なし
「いろいろな」は「いろいろだ」という形容動詞
副詞
- 副詞は自立語で活用がない
- 副詞は主に用言を修飾するがたまに体言を修飾する役割を持つもの(連用修飾語)
例「そっと」「しっかり」「たくさん」「ずっと」「まるで - 副詞には3種類あるので頭に入れておこう
ポイント
- 呼応の副詞・・・受ける文節が特定の表現になるもの(セットになる言葉)
(例)多分〜(だろう)、もし〜(ならば)、まるで〜(のようだ) - 状態の副詞・・・主に動詞を修飾する言葉
(例)はっきり、一斉に、いきなり、しばらくなど
どのようにを表すもの - 程度の副詞・・・後の用言を修飾する言葉
(例)ずっと、かなり、もっと、ずいぶん、少し、大変
副詞練習問題
基本的な副詞についての練習問題なので上で確認しならがら解いていこう
- 先生はいきなり怒り始めた
↓解答解説↓
答え→いきなり - お母さんの趣味はかなり変だ
↓解答解説↓
答え→かなり - 多分明日は雨だろう
↓解答解説↓
答え→多分 - もし明日晴れなら運動会はある
↓解答解説↓
答え→もし - お菓子がたくさんある
↓解答解説↓
答え→たくさん - 決して簡単ではない
↓解答解説↓
答え→決して - 子供がよちよち歩いている
↓解答解説↓
答え→よちよち
付属語の見分け方(助詞、助動詞)
では最後に付属語について見ていくよ
助詞
- 助詞
助詞は、付属語で活用しないもの
助詞は、言葉と言葉の関係を示したり、意味を加える(添える)役割
例 「を」「に」「や」「から」などが助詞
ポイント
- 文節に分ける
- 更に単語に分ける
- 体言にくっついているもの(名詞)が助詞
例文
学校から家に帰る
これをまずは文節に分けて単語に分けると下のようになるよね
学校/から/家/に/帰る
この中で体言より下にあるものが助詞なので
今回名詞は「学校」と「家」
よってその下にある単語の「から」と「に」が助詞
*助詞と助動詞の詳しい用法は更に別記事で紹介するよ(ハイレベル)
助詞のハイレベルはこちらから
助動詞
助動詞 - 付属語で活用するもの
助動詞は、用言や体言などについてさまざまな意味をつける(添える)役割
例:「せる」「させる」「れる」「られる」「ない」「たい」「そうだ」などが助動詞
*活用のある付属語=助動詞のメインになるものは全部覚えてしまった方が早いので必ず覚えよう
主な活用のある付属語=助動詞
- れる・られる
- せる・させる
- そうだ・ようだ
- たい
- ます
助動詞の詳しい記事はここで学ぼう
品詞の見分け方まとめ
それぞれの品詞の特徴を覚えて活用があるかないか、自立語か付属語かを考えよう
↓品詞がまだ全部言えない人はこちらの記事で復習を↓
これだけ覚えれば完璧!中学国語文法単語の分類品詞初級編!入試定期テスト対策
もうわかったという人は実際に品詞の練習問題を解いて慣れていこう
品詞は入試で絶対に出る文法なのでしっかりと覚えよう